AI、ビックデータの関心が高まるにつれて、「構造設計者が構造AIに置き換わる」そのような議論もよく耳にするようになりました。構造設計は単に計算を行う機械的な作業ではありません。安全性の確保という観点から建物を使う人たちの命を守る重要な役割であることはもちろんですが、社会に対するインパクトなど、設計者の哲学や美学といった大きなスコープも構造設計に含まれています。例えば、建築が地球環境に与える影響を抑え、限られた資源を有効に使うという観点から、軽量な構造を実現することはとても重要です。

今回のワークショップでは、Bending-Active Grid shellと呼ばれる構造設計の手法をコンピュータでシミュレーションし、木材を使って実物をつくり、シミュレーション結果と構造特性を比較しました。部材内の力の流れを利用して軽量な構造を実現する一つの解決策です。

構造ワークショップ ーKangaroo2/K2E―画像

世界的なドイツの建築家、構造家であるFrei Otto氏によるMultihalle in Mannheimはこの構造を建築作品として実現した素晴らしい事例の一つです。

構造ワークショップ ーKangaroo2/K2E―画像

今回はAAG2019で開催されたワークショップを元にアレンジしたもので、Daniel Piker氏によるKangaroo2とCecilie Brant-Olsen氏によるK2Engineeringという提供されたグラスホッパーのプラグインをシミュレーションに使用しています。
実際につくることで、力の流れを体感する、体験型の構造設計ワークショップを開催することで、構造設計の背景にある思想に触れてもらうことを目的としています。

Reference:AAG2018 Workshop1 Form-active structures with Kangaroo/K2Engineering

参加メンバー:
齋藤悠磨、木下拓也、和多田遼、橋口寛人、塩出宏紀、Shreya Thusoo
スタッフ:
川上沢馬、石津優子、森唯人